第10回遊漁船雑学講座

皆さんこんにちは!
嵩洋丸、更新担当の中西です。

 

楽しむ人が必ず知っておくべきこと

遊漁船での釣りは、陸の釣りとはまったく違う。
魚のサイズ、量、出会え方、そして海の迫力が段違いだ。

しかし、乗る人全員が楽しむには、
準備、マナー、船上での立ち回りなど、知っておくべきことが多い。
これらを知らないまま乗ると、釣りの結果だけでなく、
周囲の乗船者や船長の負担にもなってしまう。

今回のブログでは、
「遊漁船で釣りを最大限楽しむために必要な知識と準備」
「船長が本当に伝えたいこと」
「初心者がやりがちな失敗とその対策」
を3000字以上で徹底解説する。


■ 遊漁船は「釣りの技術を一気に伸ばす最高の学校」

船の釣りは、陸と比べて圧倒的に釣れる。
なぜなら、魚の生息地の上に直接行けるからだ。

  • 魚探で魚の群れを探せる

  • 回遊ルートに船を止められる

  • ベイト(小魚)の反応を見て判断

  • 深場(50〜100m以上)にも行ける

  • 大型の青物やタイとの出会いが増える

釣り初心者からすれば、成長速度が段違いに速い。
船長のアドバイスもダイレクトに活かせる。


■ 遊漁船に乗る前に「絶対に知っておきたい準備」

1. 服装

風、日差し、急な雨に対応できるようにする。

  • 防水ジャケット

  • 滑りにくい靴

  • 帽子

  • 冬は手袋・ネックウォーマー

  • 夏はUV対策

海の気温は陸より体感温度が低い。
寒さは釣りの集中力を奪うため、防寒は重要。


2. 酔い止め

船酔いは誰にでも起こる。
特に初心者は必ず酔い止めを飲んでおくといい。


3. 道具

遊漁船ごとに推奨タックルがある。

例)

  • タイラバ:ベイトタックル、PE0.8〜1.0号

  • ジギング:PE1.5〜2.5号

  • イカ釣り:ライトタックル

  • 青物:強めのスピニングタックル

レンタルがある船も多いので安心。


4. 水分と軽食

海の上は想像以上に体力を使う。
スポーツドリンクや軽食は必須。


■ 遊漁船で守るべき“最低限のマナー”

遊漁船は複数人が同じ空間で1日過ごす。
快適に楽しむためにもマナーは非常に大切。


● 投げ釣りは禁止

船釣りのほとんどは真下に落とすスタイル。
投げると他の人のラインに絡む原因になる。


● ラインの太さは必ず守る

太すぎるラインは潮に流され、隣の人と絡みやすい。


● 仕掛けが底に着いたらすぐ巻く

底取りの遅さがトラブルを生む。


● 船長の指示は最優先

船長が一番海を知っている。
ポイント移動や釣り方のアドバイスは必ず聞く。


● ゴミは絶対に海に捨てない

環境保護は遊漁者の義務。


■ 遊漁船の船長が本当に伝えたいこと

船長はいつもこう考えている。

「どうすれば全員に1匹でも多く釣らせられるか」
「どうすれば乗船者が安全に帰れるか」
「どうすれば海の魅力を知ってもらえるか」

そのために、
天候の判断やポイント選択にはとてつもない神経を使う。

乗船者が楽しむ裏には、
船長の努力と責任がある。


■ 初心者が遊漁船でよくやる失敗と対策

失敗1:底が取れずに延々とラインが出る

→ 対策:指示された重さのオモリを使う

失敗2:焦って巻きすぎてバラす

→ 対策:一定のスピードで巻く

失敗3:周りと違う仕掛けを使ってしまう

→ 対策:船長や常連の仕掛けを真似る

失敗4:アタリがあっても合わせが早い

→ 対策:タイラバなどは向こう合わせが基本

船釣りは「合わせない方が釣れる」ことも多い。


■ 遊漁船の“楽しい瞬間”は釣果だけではない

  • 朝の集合でワクワクする

  • 出港時の海風が気持ちいい

  • 魚が釣れた瞬間の興奮

  • 同船者と笑い合う空気

  • 船長の話を聞く楽しさ

  • 最後に釣果写真を撮る喜び

  • 家に帰って魚を捌く達成感

全てが「遊漁船でしか味わえない1日」になる。


■ まとめ

遊漁船は、釣りをするためだけの時間ではない。
海を知り、魚と出会い、人とのつながりを感じる貴重な体験の場だ。

  • 事前準備

  • 乗船マナー

  • 船長の技術

  • 仲間との協力

  • 海の瞬間ごとの表情

こうしたすべてが合わさって、
遊漁船での一日は特別なものとなる。

釣果だけにこだわらず、
海の時間そのものを楽しんでほしい。

その一日が何年経っても忘れられない思い出になるはずだ。